「結露じゃないと思うんだけど…」 見逃されていた雨漏りが原因だったフローリング腐食の話
「結露じゃないと思うんだけど…」
見逃されていた雨漏りが原因だったフローリング腐食の話
1. 工事をしようと思ったきっかけ
「床がふかふかするような気がして…」
輸入住宅にお住まいのお客様から、そんなご相談をいただきました。
実はその部屋、ほとんど使っておらず、主に荷物置き場。
しかも劣化していたのは机の下のスペースで、普段はあまり目に入らない場所。
気づいたときには、床板が部分的にボロボロになるほど劣化が進行している状態でした。
念のためハウスメーカーに相談されたところ、
「これは結露じゃないですか?」というあっさりした回答。
それでも、「使ってない部屋なのに?」「こんなに傷むものなの?」と疑問に思い、
以前ウッドデッキなどを施工させていただいた光ホームにご相談いただきました。
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2. 状況確認と原因の特定
現地を拝見すると、確かにフローリングに浮き・変色・沈み込みが見られる状態。
そして、見えていない部分は床板がバキバキに割れ、下地まで腐食が進んでいる状況でした。
「結露にしてはちょっと傷みが大きいですね。念のため調べてみましょうか」とご提案。
そこで行ったのが散水テスト。
サッシ周辺に水をかけて様子を見たところ、
サッシの合わせ目からしっかり水が入り込むのを確認。
「おそらくこれが原因ですね」とお伝えし、
雨漏り補修+床の部分修理工事をご提案することに。
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3. 工事内容
今回のご希望は「傷んだ部分だけの修理でなるべくコストを抑えたい」という内容。
床全体ではなく、雨漏りしていた部分のみの補修を行いました。
まずはサッシ周りの外部からの防水処理をしっかり行い、雨水の侵入をストップ。
室内の床をめくると、床板も下地もボロボロで、しっかり補強が必要な状態でした。
床材は無垢材フローリングが使われており、現在では同じ色・仕上げの商品が廃番。
そこで、無塗装品を取り寄せ、現場で既存の色に合わせて着色 → クリア塗装で仕上げ。
色味・質感ともに違和感なく、美しく仕上がりました。
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4. 工事を終えて
「まさか雨漏りだったなんて…相談してよかった!」と、とても感謝していただけました。
ハウスメーカーでは「結露かも」とされていた原因も、しっかり調査することで根本解決へつながりました。
「前に頼んだときも良かったから、またお願いしてよかった」と言っていただけたことが、何より嬉しい言葉でした。
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5. 担当者からのコメント
雨漏りは気づきにくい場所で静かに進行していることが多く、気づいたときには手遅れ寸前というケースも珍しくありません。
今回は散水テストで原因を特定し、適切な補修を行うことができました。
また、無垢材フローリングの色合わせ塗装は手間もかかりますが、既存部分との一体感にこだわって丁寧に仕上げました。
部分補修でも、しっかり直せばまた長く安心して暮らしていただけます。
床の沈みや違和感に気づいたら、どうぞお早めにご相談ください!