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2021/10/20

マンションの外壁塗装をする前に知っておきたいポイント

マンションの外壁塗装をする前に知っておきたいポイント 画像

マンションの外観は、物件を探している人たちの気持ちに影響を与える重要な要素です。

外観がぱっと見ただけでも汚れてきたことがわかる場合は、外壁塗装を考えなければなりません。

対処しないと、入居率の低下を招いてしまいます。

本記事では、わからないことも多いマンションの外壁塗装について、オーナーさまが知っておきたいポイントを解説しています。

塗装の塗り替え時期が近づいてきたというオーナーさまは、ぜひ読んでみてください。

マンションの外壁塗装・なぜしなければならないのか

マンションの外壁は、紫外線や雨風に常にさらされています。外壁は、建物の内部を守る役割を果たしているのですが、その外壁が持つ機能をフルに発揮するために必要なのが外壁塗装です。外壁は経年とともに劣化が進んでいきますが、外壁塗装も、やはり経年劣化が進んできます。

紫外線などの影響で外壁材に小キズやヒビ割れが発生すると、そのすき間から雨や湿気などの水分が浸入してしまいます。

外壁塗装が劣化してしまうと、この水分の浸入を許してしまい、雨漏りなどのトラブルにつながる可能性が高まります。

現在、国土交通省の「改修によるマンションの再生手法に関するマニュアル」においては、12年が大規模なマンション修繕の目安とされていることから、外壁塗装についても12年を目安に行うのが一般的になっています

マンションの外壁塗装は塗料選びもポイント

このように、現在は12年を目安に外壁塗装を行うことから、その塗料選びもポイントになってきます。

なぜかというと、塗料の種類によりその耐用年数が異なるからです

一般の戸建て住宅に多く用いられているのは「シリコン塗料」や「ウレタン塗料」です。

シリコン塗料の耐用年数は10年程度、ウレタン塗料の耐用年数は7年程度ですから、マンションの外壁塗装サイクルに届きません。

つまり、マンションの外壁塗装では、その上に当たるグレードの塗料を塗装しなければならないのです。

マンションの外壁塗装に最も適している塗料は「フッ素塗料」です。

その耐用年数は10~15年程度。アパートやマンションを含む住宅の外壁塗装に使用される一般的な塗料としては、グレードの最も高い塗料です。

高級感を演出しやすいのですが、やはり価格は高くなってしまいます。

耐用年数は長くても、塗膜に硬さがあることからヒビが入りやすい面もあり、定期的な点検は怠れません。

マンションの外壁にこんな症状が見られたら塗装の時期

マンションは、定期的に、そして長期的な計画のもとでメンテナンスを行う必要があります。

外壁塗装は、その中でも根幹となるメンテナンスなので、外壁の状態を定期的に確認して、その状態によっては、計画よりも早めにメンテナンスを行う判断も求められます。

こんな症状が外壁や周辺に見られたら注意が必要です。

シミ

建物にシミができている場合、すでに外壁塗装が劣化し、水分が建物の内部に浸入している可能性があります。

塗膜の剥がれ

寿命を迎えた塗料がそのままになっていると、やがて剥がれだします。施工不良など、そのほかの理由で塗膜が剥がれることもありますが、多くの場合、塗料の寿命なので、建物本体の劣化を防ぐために、早急に対応する必要があります。

チョーキング現象

チョーキングは、一見、異常がないように見えても、手で触れてみると粉状の物質が付着する現象です。塗料に含まれている成分が、紫外線などの働きで劣化・分解されて粉になって外壁に現れます。チョーキングは、塗装の劣化だけではなく、施工不良で発生することもあるので、前回の塗装からあまりにも早くこの現象が発生する場合は、施工不良も疑う必要があります。

ヒビ割れ

ヒビ割れは、クラックとも呼ばれる劣化現象です。幅0.3mm以下、深さ4mm以下のものはヘアクラックと呼ばれ、このヘアクラックであれば、それほど慌てて修復する必要はありません。しかし、ヘアクラックよりも幅が広く、さらに深い「構造クラック」は、放置すると大変危険です。早急に専門の業者に連絡し、点検、修復を依頼する必要があります。

コンクリートの剥離

鉄筋コンクリートの建物は、劣化が進行すると、コンクリートが剥がれ落ちてくることがあります。これは、すでに外壁塗装が機能しなくなり、建材内部まで雨水などの水分が浸透している証しです。水分が浸入し、鉄筋内部の腐食が進むと、このように剥離が発生します。コンクリートが剥がれ落ちると住人にとっては大きなリスクになるので、早急に対応する必要があるでしょう。

シーリングやコーキングの劣化

シーリングやコーキングは、水分が建物の内部に浸入することを防ぐために行われますが、やわらかさが失われると、シーリングにヒビが発生し、そこから水分が入り込んでしまう可能性があります。シーリングやコーキングは、必ず定期的にチェックしておきましょう。

まとめ

マンションのオーナーさまにとって、建物の美観を保つことは、空き部屋を出さないために欠かせない戦略です。定期的に建物の状態をチェックし、外壁塗装を軸とした長期的なメンテナンス計画を立てることが重要です。

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